稼げる職人になる方法 ①

このページを読んでいる人はどんな人なのか想像してみました。

見習いの職人さん、もっと稼ぎたいと思う職人さん、あるいは職人さんの奥様、職人の見習いになろうか考えている若者、などでしょうか?

こうした方々へ向けて私(元職人、今でも現場に出ることもある現会社経営者)の実体験からお話しさせて頂きたいと思います。

一般的に言われている職人のステップアップルートを辿り、独立すれば稼げるという間違った認識をしている人があまりにも多すぎます。

よくある職人のステップアップとは下記の様なものです。

  1. 職人見習い、職種にもよるが、5年~10年程の経験を得て一人前の職人になる
  2. 一人親方として独立、仕事は以前いた組織(個人)から貰う、同業の仲間からの紹介など
  3. 新規の依頼元もでき始め、孫請けから下請けへステップアップ
  4. 法人化し、見習い職人や配下の職人を抱える
  5. 現場は配下の職人がこなせる様になり、管理が主な仕事となる
  6. 配下の職人の数を増やし、大きな利益を上げる

こんな感じでしょうか。

もう一度言いますが、独立しても稼げない職人はザラにいます。

独立すれば勝手にステップアップしていけるなんてことは絶対にありません。

独立しても仕事が来ない、仕事が来ても安い単価の仕事ばかり、段々と仕事が減り他の職人の応援現場くらいしかない、そんな職人を大勢見てきました。

独立して失敗している職人から相談を受ける度に、私は次のような質問をしています。

「仕事はどこから獲得していくつもりなのか?」

「単価を上げていく為に何をしているのか?」

「継続して仕事を貰うためにどんなことをしている?」

独立して稼げなかった職人の中で、この質問に明確な答えをしてくる人は一人もいませんでした。

何となくぼんやりと程度の考えだったり、中には全く考えてもいないという人もいました。

「仕事を獲得する為の方法」、「良い単価の仕事を得る方法」、「そしてそれを継続していくには?」

これを何も考えず、勝手に仕事が増えたり、依頼者が勝手に単価を上げてくれる、そんなことがある訳ないのです。

上記の職人のステップアップルートの各段階で考え、解決していくべき事があり、それらをこなせて上に上がっていけるのです。

次回は、各段階をもっと掘り下げて説明したいと思います。